好きな音楽を使って短めの動画を投稿できるTiktok。
Tiktokではアプリで用意されている音楽であれば自由に使って動画作成、投稿することができます。
しかし、使用する音楽にはほぼ例外なく著作権によって保護されているため、本来であれば無断使用せず許可を取らなければならないはずです。他人の画像を使っている場合も著作権問題が発生するでしょう。
ですが、いくつか条件こそあるものの、Tiktokアプリで選べる音楽であれば、勝手に使用しても著作権上問題ありません。
そこで今回は、Tiktokに投稿する・投稿されている動画に使われている音楽や画像の著作権は一体どうなっているのか詳しく解説します。
もくじ
Tiktok(ティックトック)で他人の画像を使っても大丈夫?
Tiktokのスライドショー動画のクオリティを高めるために、ネットで拾ってきた画像などを使いたい時があるかと思います。
ですが、他人の画像を使うことは基本的にアウトで、著作権侵害になります。使用した画像に人物が写っていたら肖像権侵害にもなりかねません。
CC0(著作権フリー)なら大丈夫
ネット上に公開されている画像の一部は、著作権フリー(クリエイティブコモンズライセンス)で公開されている画像が存在します。
そういった著作権フリーの画像であれば、Tiktokで何枚使用しても著作権侵害にはなりません。
例えば以下の画像はPixabayという画像サイトで公開されている写真であり、無料かつ自由に使うことができます。
このようなハイクオリティかつ許可なしで自由に使える写真はたくさんあります。
著作権フリーの画像は、
といった画像サイトで公開されています。
Tiktok(ティックトック)で使える音楽の著作権は大丈夫?
Tiktokは自由に動画作成に使うことができる音楽があらかじめ用意されています。
画像と同じように音楽にも必ず著作権がありますが、勝手に使っても問題ないのでしょうか?
JASRAC管理楽曲をアプリ内で選ぶなら問題なし
TiktokはJASRACとパートナーシップ契約を結んでいます。
そのため、JASRACが著作権管理を行っている音楽であれば、Tiktokで自由に使うことが可能です。
そのためジャニーズの音楽やHoneyworksの音楽など、著作権管理が厳しい事務所の音楽もTiktokのアプリ内の楽曲ならどこかに断ることなく勝手に利用しても問題ありません。
注意:ただし、アプリ内でJASRAC管理楽曲を使用できるとはいえ、自分でCD音源を用意して使うことはできません。
詳しくは後述していますが、CD音源は著作権とは別に原盤権で保護されていて、JASRAC管理楽曲であっても認められていませんので注意してください。
TiktokがJASRACと契約しているメリット
悪いニュースで目立ってしまいがちなJASRACですが、TiktokがJASRACと契約しているメリットは大きいです。
JASRAC管理楽曲なら安心して使える
一番のメリットが、JASRAC管理楽曲であれば許可を取らずに勝手に使っても大丈夫であることです。
著作権が放棄されている音楽は大丈夫ですが、本来は音楽制作者に個別に許可を取る必要があるため、非常に面倒で現実的ではありません。
ですが、Tiktok内で使用できる音楽はそういった権利問題を解決しているため、自由に投稿する動画を作成できます。
基本的に、Tiktokのアプリ内で見つけ出すことができる音楽は、JASRAC管理楽曲か、Tiktokが個別に許可を取っている音楽と思っておくといいでしょう。
著作権侵害の心配も不要(報告の心配なし)
JASRAC管理楽曲であればTiktok側が既に許可をとっている状態なので、動画投稿者が個別に許可を取る必要はありません。
つまり、JASRAC管理楽曲をTiktok内で使う分であれば著作権侵害の心配が不要で、報告によりアカウントが停止される心配もありません。
万が一その事を知らない人が報告したとしても、アプリ内のJASRAC管理楽曲であれば問題になることはないので安心です。
アニメソング・ボカロ・インディーズあらゆるジャンルの楽曲を使用可能
JASRACはあらゆる音楽を管理しており、有名なJ-POPだけでなくボーカロイドや個人コンポーザーによるインディーズ音楽などさまざまな音楽が用意されています。
ボカロだと、千本桜や惑星ループ・砂の惑星などワールズエンド・ダンスホールなど有名なボカロミュージックも使用可能です。
それらを気分や作成する動画の雰囲気で自由に選択することができるので、動画作成には困らないでしょう。
Tiktok(ティックトック)で音楽を使う際の注意点
Tiktokでは、アプリ内にあるJASRACで管理されている音楽であれば誰かに断ることなく使用しても大丈夫ということをご紹介しました。
ですが、音楽の使用にあたって注意しなければならない点がいくつかあるので、そちらについて見ていきましょう。
CD音源をそのまま投稿するのは認められていない
JASRACで管理されている音楽だったとしても、CD音源をそのまま使うことは認められていません。CD音源は著作権の他に原盤権という著作隣接権で保護されているため、無許可で使うことはできないのです。
そのため、自分が気に入っている音楽の一部を持っているCD音源から切り抜いて動画に利用するということはできません。
そういう背景もあり、Tiktokで利用できる音楽はあらかじめ録音された音源ではありますが、30秒~1分程度と再生できる範囲が制限されています。
そのため、録音音源(原盤権で保護されている音源)を使いたい場合は、Tiktok内にあるすでに許可を得ている音源の範囲で動画を作るようにしましょう。
音楽を使ったTiktok投稿動画を転載するのはNG
Tiktokで使える音楽なら勝手に使っても大丈夫ですが、その動画をほかの動画サービスやTwitterなどに投稿してはいけません。
あくまでTiktok内での利用が認められているだけであり、外部サービスでは使うことができません。
YoutubeなどTiktokと同じようにパートナーシップ契約をしていれば問題ありませんが、全ての動画アプリが提携している訳ではないので注意が必要です。
収益を得る場合はJASRAC管理楽曲でも使用不可
Tiktokをビジネスに利用して収入を得る場合は、例えTiktokで許可されているJASRAC管理が曲にあっても使ってはいけません。
Tiktokでは非商用に限り使用しても良いことになっており、広告・プロモーションなどビジネスで使うことは別扱いです。
この場合は別途個別に許可を取るか、各自でJASRACと契約する必要があります。
著作権の制限で投稿動画(投稿画像)を保存できないことがある
音楽を使った動画はTiktokで自由に見て、必要に応じてダウンロードすることができます。
ですが、動画内で使われている音楽によっては著作権の関係でダウンロードが出来なくなっており、スマホに保存してオフラインで再生することができません。
Tiktokで使用できるほとんどの音楽がダウンロードに対応していないため、他の人がダウンロードできる動画を投稿する場合はできるだけ音楽を使わないようにしましょう。
まとめ
今回はTiktok動画で使う画像や音楽の著作権はどうなっているのかについて詳しく解説しました。
著作権は知的財産権の一つであり全てを把握しようと思うと大変ですが、最低限「Tiktokアプリで選べる音楽なら使っても著作権上は問題なし」と覚えておくと良いでしょう。
Tiktokの音楽検索で見つからない音楽については、使用が許可されていない音楽ということなので、使用する際は注意しましょう。