現代のSNSは単なるソーシャルネットワークツールを越えて、企業が集客やマーケティングなどのビジネス用途で使う機会も増えてきました。SNSの拡散性やマーケティングに活用できる面から、広告の需要が高まっているのです。
あなたはSNSを使っているときに、他の投稿の中に紛れて自然に潜んでいる広告を見たことがありますか?インスタなんかはすごく自然に、まるで普通の投稿のように広告が表示されていますよね。
もちろんSNSの最大手、フェイスブックでも広告が流れてくることがよくあります。「ザ・広告!」という感じではなく、インスタ同様、普通の投稿の形をしてニュースフィードに表示されるのです。
この広告、ビジネス目的でフェイスブックを使っている人なら使ってみたいもの。そこで今回は、フェイスブック広告の仕組みや種類、費用、やり方などを解説します。
果たしてフェイスブック広告は本当に効果があるのでしょうか?広告を実際に出している例も合わせてご紹介するので、参考にしてみてくださいね!
もくじ
フェイスブック広告の仕組みと種類ごとの費用
フェイスブック広告にはいくつか種類があります。それぞれ仕組みが違えば課金方法も違うので、それぞれ解説していきましょう。
まずは広告の種類ごとの仕組みです。
写真広告
その名の通り、画像を投稿するだけで作れる広告のこと。ユーザーの目を引くような画像を投稿することで注目を集めることができます。
カルーセル広告
写真広告と似ていますが、1つの広告につき3〜5枚の画像を投稿できます。ユーザーはスライドで画像を見ていく形です。気になるアイテムの画像を並べたり、ストーリー性を持たせることでホームページなどへスムーズに誘導できます。
動画広告
動画を投稿する広告です。こちらはユーザーが自分でスライドする必要がなく、短時間で終わるためユーザーが見やすい広告になります。いかにして短時間の動画の中に訴求ポイントを詰めるかが勝負です。
ダイナミック広告
過去にユーザーが閲覧した情報をもとに、個人別に趣味・関心事にあった製品を紹介する広告です。
クーポン利用広告
広告の中にクーポンを入れ、購入を促す広告です。ユーザーがクーポンを保存すれば期限切れの前にリマインド通知されるので、自動的に販促もしてくれます。
上記以外にも広告の種類はいろいろあります。
次に、費用の課金方法について解説します。
フェイスブック広告の費用は「一律○円」とは決まっていません。広告主があらかじめ予算を決めておき、次に紹介する課金方法を選択。そして実際にユーザーのアクションなどがあったときに、予算が減っていくという仕組みです。
最初に予算が決まっているのでその予算が尽きた場合には自動的に広告が停止し、予算オーバーすることはありません。
それでは課金方法の種類について解説しましょう。
クリック課金
ユーザーがその広告をクリック(タップ)したときに発生する課金方法です。1クリック10円や100円からあります。
インプレッション課金
こちらはターゲットユーザーの広告枠に初めて広告が表示されたときに課金される仕組みです。表示されただけで課金となるのでハードルは高いですが、表示するユーザー層を選択し、興味のある人にだけ表示させることも可能。
アプリインストール課金
広告で紹介したアプリを広告経由でインストールしたときに課金される方法です。もしユーザーが広告経由ではなく、自分でiTunesなどで検索してインストールした場合は課金されません。
動画の10秒再生課金
広告に設定した動画が10秒間再生されたら課金される仕組みです。ユーザーは動画の出だし3〜5秒くらいで興味ある・ないを判断するので、使いやすい課金方法だと言えます。
他にも課金方法は選択できるので、公式のフェイスブック広告でそれぞれ検討してみてくださいね。
フェイスブック広告のやり方!サイズは?
次にフェイスブック広告のやり方・出し方です。フェイスブック広告はスマホ画面やPC画面にも表示されるので、広告作成時のサイズも気になりますよね。その点についても解説します。
まずフェイスブック広告を出すには、企業用のFacebookページの準備が必要になるので用意しておきましょう。続いて次の手順で広告を出します。
①PCでFacebookページを開き、左の欄にある「広告マネージャー」をクリック
②「マーケティングの目的は?」で広告の目的を選択して「広告アカウントを設定」をクリック
③画面に従ってコンバージョンピクセル、オーディエンス、配置、予算と配信期間を決める
この時の画像サイズは、PCでもスマホでも綺麗に表示させるためには1200×628ピクセルがおすすめ。アスペクト比は1.9:1が推奨されています。
④最後の仕上げとして画像・URL・広告文を設定。無料画像も使用可能。
⑤支払い方法を設定し、タグを発行して完了
初めて広告を作成するときは難しく感じるかもしれませんが、30分〜1時間程度で作成できますよ。
Facebook広告を取り入れている企業の例
実際にフェイスブック広告を出している企業にはどんなところがあるのでしょうか?筆者(20代・女性)のフェイスブックに実際に表示される広告を例にご紹介しましょう。
よく表示されるのは恋占い系のphotograph is の広告でした。結婚適齢期でなおかつ女性であるため「結婚したいと思っていて占いにも興味がある女性」というターゲットに指定されているのでしょう。
続いてデザインスクールや○○スクール、または転職サイトの広告がありました。こちらは日本デザインスクールです。
若い世代はまだ先が長いので、スクールに通って資格取得や若いうちからの転職ができるため、こちらもターゲットによく合う広告です。
続いて「キャンペーンやってますよ」というVR Centerの広告で、特に閲覧や検索をした覚えのないVR系の広告が出ていました。
興味ないけど…と思いましたが、よく見ると筆者の現在地を読み取り、地名や店舗名限定表示の広告だということがわかりました。
このように、広告はターゲットの年齢層や性別、居住地などを指定して表示させることができるんですね。
Facebook広告は効果ない!?
実際にフェイスブック広告を利用した企業の中には「効果がない!」と嘆いている企業も少なくありません。しかしそれはフェイスブック広告が劣悪なものではなく、ターゲット層の設定が間違っていることが多いです。
フェイスブックにユーザー層は30代以降が多く、10代は限りなく少ないです。10代や20代を狙うならインスタの方が効率的でしょう。
また自社製品がどの層にウケるのかということも把握しておく必要があります。ターゲット設定を明確にして、上手に広告を活用してください!
ユーザーが不要なフェイスブック広告を消す方法
ユーザー側としては中には不要な広告が表示されることもありますよね。そんなときは次の方法で消すこともできますよ。
まずは広告の右上の「・・・」をタップ。
続いて「この広告を非表示にする」をタップ。
これで非表示完了です。
広告は出す側も見る側もWin-Winな関係になれるものが理想的ですね。