フェイスブックはかつてユーザー同士が実名で繋がれるSNSとして登場しました。王道SNSだったのですがTwitterやInstagramの登場により、アクティブユーザーが減りつつあります。
その問題を解決すべく、フェイスブックはSNSの域を超えてビジネスでも活用できるように、フェイスブックページやチェックイン機能などビジネス向けに様々な機能が追加されてきています。
そして驚くべきことに、企業がフェイスブックを使ってクーポンを発行できるようになったのです!
企業側はお店のアピールになるし、ユーザーはクーポンを使ってそのお店で買い物をする機会ができて良いですよね。
今回はフェイスブックで使えるクーポンの仕組みや費用、入手方法や使い方を解説します。それを合わせて、実際に発行されたクーポンの実例も紹介するので、企業で導入検討している人は参考にしてみてください。
もくじ
店頭で使えるFacebookクーポンの仕組み
企業や店舗が発行するフェイスブッククーポンはどういう仕組みになっているのでしょうか?
企業がクーポンを発行するためには、いくつかの条件や規約の確認が必要になります。
・フェイスブックページに最低100件以上の「良いね!」が必要
・ギフトカード(QUOカードや図書券など)に相当するものは禁止
・発行したクーポンが不正利用されても責任は発行者にある
・クーポン利用の条件を明確に掲示する必要がある
・フェイスブックの規約だけでなく、法律を遵守した発行であること
これらの条件を満たし、規約に同意した企業だけがクーポンを発行できます。
クーポンの仕組みとしては、フェイスブックの広告と同じです。企業側がフェイスブックとクーポン発行の契約をして、タイムラインへの投稿にクーポンを入手できるリンクを貼り付けます。
ユーザーはそのクーポンを入手することでタイムラインに投稿されるので、企業ページのシェアにも繋がるというわけですね。
クーポンがあるとそのお店に用がなくても買い物に行きたくなるもの。クーポンにはその販促効果もあります。
ユーザーがクーポンを入手した後、使用期限が迫ると自動リマインダー機能もついているので通知してくれるという優れものです。
クーポンがQRコード、またはバーコードだった場合、利用者は店頭でそのコードを見せて利用可能。オンラインコードの場合はディスカウントコードが送信されるので、精算時にそのコードを入力して割引をしてもらいましょう!
フェイスブックでのクーポンコード入手方法
それでは実際に、フェイスブックでクーポンの入手方法を解説しましょう。
まず企業の発行するクーポンはときどき企業がタイムラインに投稿することがあります。その投稿を見逃さないように、気になる企業のフェイスブックページのファン(フォロー)になっておきましょう。
①投稿の中に「クーポンを入手」というリンクがあるので、そこをタップします。

クーポンを入手する
②フェイスブックに登録しているメールアドレス宛てにメールが送信されます。ここで勝手にクーポン入手の投稿がされてしまうので、誰にも見せたくない場合は公開範囲を「自分のみ」にして投稿します。
なお、メールアドレスを登録していない場合はメール送信の際にメールアドレスを登録することができますよ。
③届いたメールを確認します。届いていない場合は迷惑メールフォルダなどをチェックしておきましょう。
これでフェイスブックでのクーポンコード入手は完了です。
ですが、最近はフェイスブックの機能を使ったクーポンの発行がそれほど多くないようです。
どちらかと言うとクーポンコードを発行するよりも「このページをお店で掲示して割引!」「お店のページをいいねしてご掲示ください」といったクーポンの発行方法が増えてきています。

フェイスブックページを見せてディスカウント
ユーザー的にはどちらの場合でも、企業のアカウントをフォローしていればクーポンを見落とさないので、まずはフォローすることから!
フェイスブッククーポンの使い方!使用済みは削除しないでOK
では実際に上記で入手したクーポンを使ってみましょう!
メールで届いたクーポンを使用するには、メールの画面を印刷するか、スマホやタブレットの画面を画面をお店側に掲示します。お店側に自社が発行したクーポンかどうかを確認してもらい、割引やサービスなどを受けましょう!
ただ、クーポンの中には利用条件があるものも。
掲示するのは入店時かお会計時でも違ってきますし、何名様以上か、ご利用金額いくら以上かなどの条件があるので、利用する前にしっかり確認しておきましょう。

「クーポン」に保存されている
ちなみに、入手したクーポンは設定画面の「クーポン」のところに保存されています。この項目は利用可能な「アクティブ」と利用できない「期限切れ・使用済み」2つのタブがあり、入手したクーポンはまず「アクティブ」に入ります。

使用すると「期限切れ・使用済み」に入る
そのクーポンを使用することで「期限切れ・保存済み」のタブに入ります。使う・使わないに関わらず、どれだけたくさんクーポンを入手したとしても期限が切れれば別のタブに入るのです。
なので、使わないクーポンや使用済みクーピンを削除する必要はありません。使えるクーポンを探す手間も省けるため便利です。
Facebookクーポン発行には費用がかかる?
それではクーポンを発行する企業側が気になる費用について解説しましょう。クーポン発行でユーザーを顧客にすることができますが、高額な費用がかかると逆に赤字になってしまうので、ここは慎重にいきたいところですよね。
まずフェイスブックを使用したクーポンの発行費用は初回は無料、2回目から有料になります。
2回目以降の費用はフェイスブック広告と同様に、リーチしたい(クーポンを表示させたい)ユーザー数次第で変動します。リーチ数を高くすれば金額は高くなり、低くすることで表示される人数が減って金額が安くなります。
一律いくらと決められていないので、企業や店舗の規模や予算を考慮して設定すると良いですね。
2017年/2018年のFacebookクーポン発行事例
最後に実際にフェイスブックで発行されたクーポンの事例を2つご紹介します。
1つ目はエースコンタクト。

エースコンタクト
フェイスブックページで頻繁にクーポン発行をしており、内容はコンタクトの割引がメインです。
他にも上記画像のようにエポスカードと連携して新規入会でクーポンプレゼントしたり、店舗限定のクーポン発行なども行っています。
いつも似たようなクーポンだけを発行するより、様々な切り口で発行すると良いかもしれませんね。
2つはル・クルーゼ。

ル・クルーゼのクーポン
主に公式オンラインショップで使える割引クーポンを発行しています。
さらにる・クルーゼのクーポンは「顧客を育てるクーポン」と言われ、会員登録をすることでさらに割引してもらえたり、登録すればバースデークーポンが届くなどの工夫をしています。
ユーザーが「お得だからもっと利用したい!」と思えるようなクーポンを考えてみるとおもしろいですよね。
フェイスブックのクーポン機能を使って日常をもっとお得に楽しみましょう!