中高生を中心に日本でも人気のあるショートムービーアプリ「Tiktok」。通学中や通勤中のスキマ時間に使えるアプリなのでとても便利ではありますが、気をつけて使わないとトラブルになってしまうこともあります。
特にネットリテラシーがあまり高くない子供が巻き込まれやすいトラブルが多いので、Tiktokにはどのような危険性があるのか解説していきます。
それとともに実際にあったトラブルの事例も紹介していますので、いざトラブルに巻き込まれたらどうなってしまうのかについても知っていってください。
もくじ
Tiktokを子供に使わせる危険性
まずはTiktokを子供に使わせる危険性について解説します。
リテラシーのない動画の投稿
Tiktokは誰でも動画を投稿することができます。投稿された動画は審査されず誰でも見れる状態になるため、万が一炎上する動画を投稿してしまうと、住所特定などの嫌がらせ被害に遭う可能性があります。
問題となった動画の内容が特定のお店に被害を出していた場合は損害賠償を請求されることも珍しくありません。
意図しない個人情報の流出
撮影する動画には住所を特定できる情報が紛れているかもしれません。
- 写り込んだ施設や店名
- 風景
- マンションなど
外で撮影した動画はこういった情報に敏感になっておかないと住所特定や個人特定に繋がってしまう可能性があり、非常に危険です。
悪質なネットストーカーに目を付けられた場合、周囲に映っている情報を頼りにストーキングしてくる可能性があるため、動画投稿の際は細心の注意をしなければなりません。
誘拐などの犯罪に巻き込まれる可能性
Tiktokには一対一でメッセージのやり取りで交流できるDM(ダイレクトメッセージ)機能が用意されています。
Tiktokの動画投稿者同士や視聴者が繋がれる便利な機能ですが、この機能を悪用してトラブルを起こそうとする悪質な方も存在します。
ある程度仲良くなってきたところで「オフで会おう」という約束を口実に住所を聞き出し、誘拐などの犯罪を起こそうとする人が少なからずいるため、ネットリテラシーに乏しい子供が安易にDM機能を使うべきではありません。
実際にあったTiktokトラブルの事例
Tiktokを利用していることがきっかけのトラブルは実際に起きています。
動画投稿がきっかけでイジメに発展(小学生)
Tiktokに動画を投稿して楽しんでいたら、そのことが同級生にバレてイジメに繋がったという事例があります。
このトラブルは動画投稿者本人に悪意どころか非がなかったにも関わらずトラブルに巻き込まれているため、いつ自分の子供が同じようなトラブルに巻き込まれるかわかりません。
人気Tiktokerが住所特定、ストーカー被害事件
Tiktok動画投稿者がストーカー被害にあった事件がいくつかあります。屋外で動画を撮影していた場合、周囲に写り込んでいた風景などで特定されることも珍しくありません。
また、屋内であっても窓から見える風景で住所が現在地が特定されてしまうケースも少なからず存在します。
こういったトラブルは女の子が圧倒的に巻き込まれやすいため、動画投稿する場合はかなり注意する必要があります。
住所特定に便乗する嫌がらせ
モラルが欠けていてうっかり世間に許されない炎上動画を投稿してしまった場合、そのことが起因して個人情報特定に躍起になるユーザーがでてきます。
一度炎上したら最後、そのまま住所や名前・在学中の学校まで特定されてしまうケースも少なくなく、そのことに便乗した送り主不明の代引き注文など嫌がらせの被害を受けてしまうこともあるでしょう。
動画を利用した国家・政治批判(中国)
Tiktokの動画投稿機能を利用して中国を批判するメッセージを忍ばせた動画を投稿し、ネット上でトラブルになった事例もあります。
その問題はすぐに収束しましたが、安易に政治や国家に関する持論展開をしてはいけません。そのことが原因で何らかのトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
動画を投稿したら最後、インターネット上から黒歴史が消えることはない
Tiktokに投稿した動画は投稿者が自由に削除することは可能です。ですが、一度注目された動画は、削除したからといってインターネット上から消えることはほとんどありません。
消されても大丈夫なように誰かしらが録画したものを保存していたり、TwitterやYouTube などに転載されてしまうこともあります。
特に炎上する動画は一度炎上すると手遅れで絶対に消えることがないほか、今後の人生にも悪影響を及ぼしかねないので絶対に覚えておきましょう。
Tiktokを安全に子供に使わせるには?
Tiktokは危険性こそありますが、手軽に無料で遊べる便利なアプリでもあります。昨今のコロナウイルス事情のことを考えると子供にTiktokを一切使わせないということも酷でしょう。
そういうときどうしたらいいのか紹介します。
見るだけに徹底させる
Tiktokを安全に使わせたいのであれば、投稿されてる動画を視聴するだけにとどめさせましょう。動画を視聴するだけであれば犯罪に巻き込まれることはないため心配ありません。
インターネットの危険性を学ばせる
インターネットはとても便利ですが、ネットリテラシーがないと取り返しのつかないトラブルになる可能性があることを具体的に教えてあげるといいでしょう。
その際できる限りトラブルのイメージが湧くような説明をしてあげないと、危険性についてピンとこずTiktokが危険かどうかの判断ができません。
ですので、ここで紹介した実際の事例(イジメ行為など)も教えてあげてください。
動画を投稿する場合は親が必ずチェックする
子供がTiktokに動画を投稿する場合は投稿前にチェックしてあげましょう。ここでチェックするのは以下の2点です
- 名前や住所など個人特定につながる情報が写り込んでいないかどうか
- 炎上しかねない動画でないかどうか
の2点です。この2点さえ問題なければ投稿しても問題になることはあまりないでしょう。
スマホを親が管理する
Tiktokをインストールしてるスマホ親が管理するという方法もあります。
スマホ本体の設定やTiktokの設定を管理することで、Tiktokを使ったトラブルをある程度減らせるかもしれません。
アカウントをファミリーモードで制限するのがベスト
Tiktokには一日の使用時間を制限する機能や一部機能を使えないようにできるファミリーモードが用意されています。
ファミリーモードは子供が勝手に解除できる設定ではないほか、トラブルのきっかけになりやすいDM機能を使えないようにできるため、最低限ファミリーモードさえ設定しておけば問題を起こすことはほとんどなくなるでしょう。
まとめ
Tiktokは外出しなくても手軽に楽しめるアプリですが、危険性・ネットリテラシーをしっかり身につけておかないと、トラブルを起こしたり巻き込まれることもあるでしょう。
特に子供の場合は一人で解決することが難しいので、子供のネットリテラシーに不安がある場合は、親がサポートして安全に使えるようにしてあげてください。